七日目に寄せて

親バカが思う、
なながいい子だったから
起こったと思えるいくつかの偶然


ななはとてもいい子でした




たくさんの偶然が、ななの力で
重なったのではないかと
思えたことがいくつかありました

親バカのこじつけです、
ご容赦ください


まず、旅立っていったのが
4月3日だったということ

来月2日は親方の誕生日
月命日になってしまったら
とても悲しいし、
4日だと、ななの誕生日9月4日が
月命日になってしまいます

そして休診日ではなかったこと
翌日の診察日に、
電話で連絡するのは辛いです



診察を待っておられる方がいらっしゃる中
亡くなってしまったななを連れて
病院へ行くのは気がひけたのですが、
カテーテルを抜いて頂きたい
というのがあったので
連れて行きました
最期に先生や看護師さんに
会って頂くことができました

亡くなる瞬間は
私たちは予期していなかったし
どんな状況なのかわからず、
パニックになっていたのですが、
前日に来ていただいた先生に
苦しんでいないということを
伺うことが出来ました

ななはとてもいい子で
前日初めていらした先生にも
おとなしく触診してもらっていました
途中で向きを変えて
先生を見上げていました




先生は「なんていい子なの？」
と、こんないい子は診たことがないと
おっしゃっていました

ななのことであれば、
先生にワガママが言えるかな
と思い、申し訳なかったのですが
電話しました

それから3時半に亡くなる前の2時に
自分でトイレに行ったこと

カテーテルを抜いてもらった時に
先生が、「おしっこが出てしまうかも
知れないです、
気を付けてあげてくださいね」と
「でも、今出ていないなら
大丈夫かな」とおっしゃったんです

2時にトイレに行ってあったからなんじゃ
ないかなと思うんです





みなさんが、ななに頑張ったねと
言ってくださるたびに
私は、ななに
頑張らせすぎたのではないかと
胸が痛くなっていました

でも気付いたんです

ギリギリまで
ミルクを与えることが出来たからこそ
力を振り絞り
自力で
トイレに行けたのではないかと

寝たままシーツの上でしてしまう
ということがなかったので、
ななは猫としての
尊厳を守れたのでないかと
思えたのです




逆にいえば
そう思わせてくれるように
トイレにも行ってくれたななに
感謝しかありません

4月3日に亡くなり、
妹も送ってくれるというので
送る日を5日に決めたのですが
六曜は全く気にしていませんでした

「友引き」だとマズかったよね、と
確認したら
3日は仏滅、5日は赤口でした

ななは最期の最期までいい子だったね

あみに飛び掛かるななを
空気の読めない「ＫＹな悪魔」と
ふざけて呼んでいたけど




とんでもない！

ななは本当に、いい子でした

ななを送りに行く時、
晴れ女の私に妹が言いました

「今日は涙雨だね」

私が出かける時はいつも晴れなのに
その日は雨が降っていました
空まで泣いてくれている

ななは、本当にいい子でした







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2猫娘～あみななの一日～